運命の糸を感じた日~捕獲依頼 in鶴居村
仕事や犬猫案件も落ち着いてきたところにご相談が。
数週間前から実家周りに現れるようになった猫さん。
親兄弟仲間からはぐれ、近くのボス猫には追い払われ、仲間も出来ずいつも独りあちこちでご飯をもらいながら辿り着いたようです。
隣近所からご飯をもらっているのに、猫には何か感じるのか、特に一件のお宅が気になったようで。
そこは依頼者さんのご実家でした。
会話が出来ている?というほど依頼者さんがお気に入りのようで、いつも何かを訴えかけています。
最初は飼えなくてごめんねという気持ちから、この子をどうしたら良いか迷ってるとのご相談でした。
ただこのまま放っておくような人ではないことはわかっていたので、敢えていくつかの道を用意し考えてもらいました。
依頼者さんの心の目には運命の糸が見えているのだろう、と私は感じていました。
早速家族会議をされ、旦那さんの後押しもあり「迎えることに決めたから保護して欲しい」と連絡あり。
ご飯をあげていた隣近所さんにも保護することを伝えて頂き、そこからは私の出番です。
道中はタヌキが横切り、鹿はセンターラインで仁王立ち、馬に牛に右も左も丹頂鶴…
そんなパラダイスロード?を走り、鶴居村へ。
行ったからには即日終わらせたく、少し時間が掛かったものの無事捕獲。
一晩お預かりし、翌日にはいつもお世話になっている病院にて手術や検査等々完了しました。
TNRの際は私が術後管理をすることも多いのですが、今回は迎える前提なので依頼者さんに託しました。
外猫を迎えるのは初めての依頼者さん。
先住犬猫もいるため、暫くはケージ管理をお願いし、まずは環境馴れ、先住馴れ、人馴れの始まりです。
依頼者さん宅に来てから、もう早速ケージ越しにスリスリ、家族に挨拶している様子が!
まだいきなり触れるほどではありませんが、焦らずゆっくり少しずつ、馴れていってくれたらと思います。
独りぼっちで厳しい冬を迎えるところだった子が、自分で見つけたおうち。
その子の声を感じ取り、受け止め、一生の家族に迎えたいと決断した依頼者さん。
素敵な名前も付けてもらい、晴れて家族となりました。
どうぞ末永くお幸せに!
保護したい子がいるけど、どうしたら良いかわからない。
保護までは出来ないけど、今出来ることをしたい。
お困りごとがありましたらご相談ください。